WPI（Whey Protein Isolate）とWPC（Whey Protein Concentrate）は、いずれもホエイプロテイン（乳清タンパク質）ですが、製造過程や成分含有量に違いがあります。以下に、両者の違いを説明します。

【WPI（ホエイプロテインアイソレート）】

1.製造過程と成分

・高いタンパク質含有量：WPIはろ過やイオン交換などの高度な処理を経て製造され、タンパク質含有量が90％以上となることが一般的です。

・低脂肪・低糖質：処理過程で脂肪や乳糖がほとんど取り除かれます。脂肪含有量は1％以下、乳糖含有量は1g以下になることが多いです。

・乳糖不耐症に対応：乳糖が少ないため、乳糖不耐症の人にも摂取しやすいです。

2.特性と利用用途

・吸収が速い：体内での消化吸収が速く、運動直後の筋肉回復に効果的です。

・精製度が高い：高精製度により、純粋なたんぱく質を効率的に摂取できます。

WPC（ホエイプロテインコンセントレート）

1.製造過程と成分

・中程度のタンパク質含有量：WPCは少ない処理工程を経て製造され、タンパク質含有量は70～80％程度です。

・脂肪と乳糖を含む：少量の脂肪や乳糖が残っており、脂肪含有量は3-4％、乳糖含有量は3-4g程度です。

・自然な成分：処理工程が少ないため、ホエイの自然な成分が多く残ります。

2.特性と利用用途

・栄養バランスが良い：タンパク質以外の栄養素もバランス良く含まれています。

・コストパフォーマンス：WPIに比べて製造コストが低く、価格も抑えられるため、手軽にプロテインを摂取したい人に適しています。

まとめ

①タンパク質含有量：WPIは90％以上、WPCは70～80％。

②脂肪と乳糖の含有量：WPIは非常に少なく、WPCは若干含む。

③製造工程：WPIは高度な処理が行われるため精製度が高く、WPCは比較的シンプルな処理。

④価格：WPIは高価、WPCは比較的安価。

⑤消化吸収速度：WPIは吸収が速く、WPCはやや遅い。

目的や個々のニーズに応じて、WPIとWPCを使いわけていきましょう！

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