効率よくダイエットするには?科学的に正しい減量法と具体的な実践ステップ。
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2025 / 05 / 31
最終更新日:2025年5月31日
効率よくダイエットするには?科学的に正しい減量法と具体的な実践ステップダイエットは「ただ体重を減らす」だけではありません。「健康的に、かつ無理なく脂肪を減らす」ことが本質です。しかし、ネットやSNSには数多くの情報が溢れ、どれが正しくて効率的なのか判断が難しいのが現実です。この記事では、効率よくダイエットを成功させるための理論的背景と、実践的なステップを、専門的かつ具体的に解説します。
Contents
1.ダイエットの基本
カロリー収支とは
摂取カロリーと消費カロリーの関係
最も基本で、かつ最も重要なのが「カロリー収支」です。
摂取カロリー > 消費カロリー → 体重は増える(太る)
摂取カロリー < 消費カロリー → 体重は減る(痩せる)
つまり、効率的なダイエットを行うには消費カロリーよりも摂取カロリーを少なくすることが絶対条件です。これを「アンダーカロリー」と呼びます。
どれくらい減らせばいい?
1日の消費カロリー(TDEE)を計算し、それより300~500kcal程度少ない摂取カロリーに設定するのが理想的です。過度に減らしすぎると、筋肉の分解や代謝低下、ホルモンバランスの乱れなどを招き、逆に痩せにくい体になります。
PFCバランス
何をどれだけ食べるべきか
ダイエットでは、カロリーだけでなく三大栄養素(P=たんぱく質、F=脂質、C=炭水化物)のバランスも極めて重要です。
推奨PFC比(ダイエット向け)
P(たんぱく質):体重1kgあたり2.0g(例:体重70kgなら140g)
F(脂質):総カロリーの20~25%
C(炭水化物):残りのカロリーを調整
例:1800kcalのPFC設定(体重70kg)
P:140g(560kcal)
F:50g(450kcal)
C:約198g(790kcal)
高たんぱく・適脂質・適炭水化物という構成です。糖質制限に走りがちですが、筋肉を維持しつつ脂肪だけを落とすにはバランスの良いPFC設計が鍵になります。
食事管理の実践
アプリでのトラッキングが効果的
今や食事管理にはアプリを活用するのが常識です。おすすめは以下のようなツール:
MyFitnessPal
あすけん
カロミル
継続のコツ:
毎食記録する習慣をつける
パッケージ食品はバーコードスキャンを活用
外食時はざっくり推定でもOK(継続が重要)
定量的に把握することで、無意識のオーバーカロリーを防げます。
2.筋トレと有酸素運動の組み合わせが最強
効率よく脂肪を落とすには、「運動による消費カロリーの増加」と「筋肉量の維持」が必須です。
【筋トレ】
筋肉を落とさず脂肪だけを削る
ダイエット中は筋肉も落ちやすくなります。これを防ぐためには、高負荷の筋トレ(週3〜5回)が必要です。
コンパウンド種目(スクワット、デッドリフト、ベンチプレスなど)を中心に
回数は8~12回×3~4セット
インターバルは60~90秒
【有酸素運動】
脂肪燃焼効率を高める
LISS(低強度持続運動):ウォーキングや軽いジョギング(心拍数120前後)を30〜60分
HIIT(高強度インターバルトレーニング):短時間でも脂肪燃焼効果が高い(週2回が目安)
筋トレ+有酸素運動の併用は、筋肉を維持しながら脂肪を削る王道の組み合わせです。
3.体重よりも「体脂肪率」と「見た目」を重視
体重だけで一喜一憂しがちですが、重要なのは「体脂肪率の低下」や「見た目の変化」です。水分の変動や腸内残留物でも体重は1〜2kg簡単に変動します。
おすすめの進捗チェック方法
ウエスト・ヒップなどのサイズ測定(週1回)
鏡や写真での比較(同じ照明・ポーズ)
InBodyなどの体組成計(同条件で週1〜2回)
睡眠とストレス管理も見落とせない要素
ダイエットは食事と運動だけではありません。睡眠とストレスもホルモンバランスに大きな影響を与える要素です。
睡眠不足が与える影響:
レプチン(満腹ホルモン)の減少
グレリン(空腹ホルモン)の増加
コルチゾール(ストレスホルモン)の増加 → 脂肪蓄積促進
1日7~8時間の良質な睡眠を確保しましょう。
チートデイ・リフィードの活用
長期間のアンダーカロリーは代謝を落とす原因にもなります。そこで必要に応じて「チートデイ」や「リフィード(炭水化物中心の一時的な増量)」を取り入れるのも手です。
体脂肪が15%を下回る頃が目安
頻度:2週間に1回程度
目的:レプチン分泌促進、代謝の維持
ただし、暴飲暴食ではなく計画的な摂取が前提です。
まとめ
効率よくダイエットするための黄金法則
アンダーカロリーを正しく設定
高たんぱくなPFCバランスを保つ
筋トレ+有酸素運動で脂肪を落とし筋肉を守る
食事のトラッキングを習慣化
体重よりも体脂肪率と見た目を評価軸に
睡眠とストレス管理を怠らない
必要に応じてリフィードやチートデイを導入
ダイエットは「短期で結果を出すこと」ではなく、「長期的に健康な身体を作ること」です。科学的で持続可能なアプローチを選び、無理なく進めることで、結果として最短でゴールに到達することができます。
▼この投稿の著者
自己紹介
名前:草苅諒太
生年月日:2000年8月20日
趣味:筋トレ、釣り、サウナ
実績:FWJ DISCOVERY CHANPIONSIPS MEN`S PHYSIQUE NOVICE CLASS C 3位
前職は陸上自衛隊で勤務。
自衛隊で体を鍛えている中で、筋トレにのめりこみ大会初出場で3位入賞、その結果自分の筋トレをこれからトレーニングを始める方に伝えたいと思い、トレーナー転職を決意。