痩せたいのに痩せない原因はホルモン?体脂肪率を左右するホルモンの秘密
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2025 / 07 / 01
ホルモンと体脂肪率の基礎知識
■ 体脂肪率とは何か?見た目だけじゃないその重要性
体脂肪率とは、「体重に占める脂肪の割合」のことを指します。
たとえば、体重60kgの人が体脂肪15kgなら体脂肪率は25%です。
この数値は単なる“見た目のスタイル”にとどまらず、健康リスクにも大きく関わります。
体脂肪率が高すぎると、生活習慣病やホルモン異常のリスクが上昇。
逆に、極端に低すぎる場合もホルモンの分泌に悪影響が出ることがあります。
■ ホルモンバランスとは?体の司令塔のような存在
「ホルモンバランス」とは、体内で分泌される様々なホルモンが、
適切な量とタイミングで働いている状態のこと。
ホルモンは、脳、内臓、脂肪細胞、性腺など多くの場所でつくられ、
食欲・代謝・睡眠・ストレス反応など、私たちの体のあらゆる機能をコントロールしています。
特に体脂肪率に関係するのは、代謝ホルモンや食欲に関わるホルモンです。
これらが乱れると、知らず知らずのうちに太りやすい体質になることも。
■ なぜホルモンバランスが体脂肪率に影響するのか?
ホルモンが乱れると、次のような現象が起きやすくなります。
・基礎代謝の低下:エネルギー消費量が落ちて脂肪が燃えにくくなる
・食欲の増加:満腹感が得られず、つい食べ過ぎてしまう
・脂肪の蓄積:特定のホルモンが脂肪を溜め込むように働く
たとえば、ストレスで太るのは「コルチゾール」というホルモンの影響。
コルチゾールはストレス時に分泌され、脂肪をため込みやすくする働きがあるのです。
このように、ホルモンバランスの乱れは単なる“気分の波”ではなく、
体脂肪率の増加に直結する重要な要素なのです。
■ 女性と男性で異なるホルモンの影響
女性は月経周期や妊娠・更年期などでホルモンの変動が大きく、
体脂肪率の変動も受けやすい傾向があります。
特にエストロゲンの減少は脂肪の蓄積を促進し、代謝の低下やむくみを引き起こすことも。
一方、男性はテストステロンが脂肪の燃焼や筋肉量維持に関与。
加齢でテストステロンが低下すると、内臓脂肪が増えやすくなるのです。
体脂肪率に影響を与える主要なホルモン
■ インスリン|血糖値だけじゃない、脂肪の蓄積に深く関与
インスリンは、血糖値を下げる働きを持つホルモンとして知られています。
しかしその一方で、余ったエネルギーを脂肪として蓄える作用もあるため、
体脂肪率に大きく関わります。
炭水化物を多く摂取すると血糖値が上昇し、それに反応してインスリンが分泌されます。
このとき、余剰な糖は脂肪細胞に運ばれ、体脂肪として蓄えられるのです。
さらにインスリンは、脂肪分解(リポリシス)を抑制する作用もあり、
「脂肪が燃えにくい状態」をつくってしまうことも。
インスリン感受性を高める食事や運動が、体脂肪率の改善に不可欠です。
■ コルチゾール|ストレスで太るのはこのホルモンのせい?
「ストレス太り」という言葉を耳にしたことがある人も多いのではないでしょうか?
その正体は、副腎から分泌されるストレスホルモン『コルチゾール』です。
コルチゾールはストレスに対抗するために体内で分泌されますが、
慢性的なストレスが続くと、脂肪を蓄えやすくする働きが強まります。
特に内臓脂肪が増加しやすく、体脂肪率が上がりやすくなります。
また、コルチゾールの影響で筋肉量が減少することもあり、
基礎代謝が低下 → 太りやすい体質に陥る悪循環も。
日常的なストレス管理は、体脂肪率コントロールの鍵となるのです。
■ レプチンとグレリン|食欲をコントロールする2大ホルモン
レプチンとグレリンは、食欲と満腹感を調整するホルモンです。
・レプチン:脂肪細胞から分泌され、「もう満腹ですよ」という信号を脳に送る
・グレリン:胃から分泌され、「お腹が空きました」という信号を送る
通常はこの2つがバランスよく働いて食欲が適切に制御されますが、
過度なダイエットや睡眠不足によりこのバランスが崩れると、
食欲が暴走して過食につながるリスクがあります。
特にレプチン抵抗性が起こると、脂肪が増えても満腹感を感じにくくなり、悪循環に。
ダイエットを成功させるには、この2つのホルモンの正常な働きが欠かせません。
■ エストロゲンとテストステロン|性別で異なるホルモンの働き
男女で体脂肪のつき方が違うのは、性ホルモンの影響が大きいからです。
・エストロゲン:脂肪の蓄積と代謝に関与。減少すると、内臓脂肪が増えやすくなります。
・テストステロン:筋肉量を維持し、脂肪燃焼を促進。低下すると、代謝が落ち太りやすくなります。
これらのホルモンは、年齢とともに変化するため、ライフステージに応じた対策が必要になります。
ホルモンバランスを整えて体脂肪率を改善する方法
■ 質の高い睡眠がホルモンを整える
睡眠不足は、ホルモンバランスを大きく乱す要因です。特に以下のような影響があります。
・グレリン増加(食欲↑)
・レプチン減少(満腹感↓)
・コルチゾール増加(脂肪蓄積↑)
・成長ホルモン減少(脂肪燃焼↓)
つまり、寝不足は太る。逆に、質の良い睡眠は脂肪を燃やす環境を整えるのです。
寝る前のスマホ使用を控えたり、就寝前の入浴やストレッチを取り入れることで、
睡眠の質を向上させましょう。
■ ストレス管理で“痩せホルモン”を味方につける
ストレスをため込むと、先述のコルチゾールが慢性的に分泌され脂肪の蓄積が進みやすくなります。
以下のような習慣で、ストレスホルモンのコントロールが可能です。
・軽い運動(ウォーキング・ヨガ)
・瞑想や深呼吸
・自然の中で過ごす
・好きな音楽を聴く、笑う
ストレスをうまく解消できれば、
インスリンの働きや食欲の調整もスムーズになり、痩せやすい体内環境が整います。
■ 食事でホルモンの土台を整える
ホルモンの材料は、私たちが毎日口にする「栄養素」です。
以下の栄養バランスを意識することで、ホルモンの正常な分泌が促されます。
・良質な脂質(オメガ3系脂肪酸など):ホルモンの材料になる
・たんぱく質:インスリンや成長ホルモンの分泌をサポート
・ビタミンB群・マグネシウム・亜鉛:代謝・ホルモン調整に不可欠
また、血糖値の急上昇を防ぐ食事(低GI食品中心)は、
インスリンの過剰分泌を防ぎ、体脂肪の蓄積を抑える効果があります。
■ 運動習慣でホルモンを活性化
運動は、脂肪を直接燃やすだけでなく、ホルモンの分泌を整える働きも強力です。
具体的には
・筋トレ:テストステロン、成長ホルモンの分泌を促進
・有酸素運動:インスリン感受性の向上、コルチゾールの低下
・ストレッチ・ヨガ:副交感神経優位にし、ホルモン分泌を調整
特に週2~3回の筋トレと、有酸素運動の組み合わせは、
体脂肪率を効率的に下げながらホルモンバランスも整える理想的なアプローチです。
■ 必要に応じて医療やサプリを活用する
生活習慣を改善してもホルモンバランスに問題がある場合、
医療機関での検査や治療も選択肢となります。
特に女性の更年期や甲状腺機能の異常などは、専門のアドバイスが必要です。
また、以下のようなサプリメントもホルモン調整に役立つことがあります。
(※自己判断での過剰摂取はNG)
・マグネシウム(ストレスホルモン抑制)
・亜鉛(テストステロン生成サポート)
・ビタミンD(脂肪代謝とホルモン機能の調整)
まとめ
体脂肪率のコントロールにおいて、単に「食事制限」や「運動」を頑張るだけでは限界があります。
なぜなら、ホルモンバランスこそが脂肪の蓄積・分解の司令塔だからです。
本記事では以下のポイントを解説しました:
・体脂肪率とホルモンの深い関係:インスリン、コルチゾール、レプチン、などが脂肪に影響
・乱れたホルモンが太りやすさを加速:ストレス・睡眠不足・過剰な糖質で太る体質に
・整えるための具体的アクション:睡眠・栄養・運動・ストレス管理・医療的アプローチ
つまり、「ホルモンを整える=痩せやすい体をつくる土台」なのです。
ダイエットが思うように進まない方は、まずは生活習慣を見直し、
ホルモンに優しい生活を心がけてみてください。体は必ず応えてくれます。
▼この記事の投稿者
岡部桃香(おかべももこ)
BEYOND新百合ヶ丘店 店長
趣味:筋トレ・料理・ゴルフ
AWARD
2023 APF TOKYO OPEN NIGHT SHOW ビキニモデル優勝
2023 BEYOND 優秀トレーナー賞受賞
2023 GTW 年間優秀賞受賞
2024 APF 年間ビキニモデル準優勝/日本2位
2024 BEYOND優秀店長賞受賞
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